
(1)より続きます。
車載充電器は交流200Vを受電して直流350Vを出力して駆動用バッテリーを充電するための装置です。
今回サービスキャンペーンがかかっているのはこの200Vを受電する回路に問題があるのですが、2種類起こりえる両方の問題が発生しています。
(国内の某EVサイトでは二種類をごっちゃにされておられますが・・)
まず、i-MiEVの受電側の回路をイメージにしました。
ノイズ(雑音・機器の誤動作)防止にコンデンサが3個付いてます。
まず1つめの故障。
技術的にはXコンデンサ(Xキャパシタとも)の故障です。
実物はこのようなものです。(i-MiEVの実物とは違うイメージ写真です)
この故障になると最悪の場合内部でコンデンサが破裂しヒューズを断線させたり、最悪火災になります。
平成27年4月17日サービスキャンペーン対策前の個体はニチコン製のフィルムコンデンサがついています。
平成27年4月17日サービスキャンペーン
https://recall.mitsubishi-motors.co.jp/Recall/displayselect.do?orderno=SC162
もうひとつ故障。
技術的にはYコンデンサ(Yキャパシタとも)の故障です。
実物はこのようなものです。(i-MiEVの実物とは違うイメージ写真です)
この故障になると初期症状としてはイオン等に付いているNECクラウド型充電器で充電停止してしまい、症状が進むと豊田織機製充電器で充電が出来なくなり、最終的にどの充電器でも充電できなくなります。(MODE1車の場合、漏電ブレーカーが遮断します)
この状態では、アースが不完全な場所ですと感電することもありやはり危険です。
令和元年6月27日サービスキャンペーン対策前の個体で該当する個体の場合、チップコンデンサがついています。(とあるi-MiEVに実際に付いているものの写真です)

このチップコンデンサの耐圧不足で故障となります。
(通常使うYコンデンサは直径12mmぐらいの大型なものなのですが、この症状のコンデンサは1.6mmx3.2mmの角形のかなり小さなコンデンサが付いています)
海外のサイトでは黒焦げになっているものも見かけます。
サービスキャンペーンは、
令和元年6月27日サービスキャンペーン
https://recall.mitsubishi-motors.co.jp/Recall/displayselect.do?orderno=SC187
該当かどうかは
こちらから確認してください。

赤丸印が作業実施済みになっていれば良いと思います。
これは適当に検索した車両のリコール対応状況です。
私の車両は該当なしになってます・・・が、2番目、Yコンデンサの故障の症状が発生しています。
三菱お客様センターに聞いても有償交換だそうで・・・